2007年 06月 04日
ロイヤルバレエ「チェックメイト」他 |
2日の土曜の夜にロイヤルバレエを見にいきました。演目は「チェックメイト」「シンフォニック・ヴァリエーション」「大地の歌」の三作品。
ロイヤルバレエの三大振付家の作品を並べたとても興味深いプログラムです。
ニネット・デ・ヴァロワ振り付けの「チェックメイト」は日本のとあるバレエ団の公演で随分前に何度か見たことのある作品です。でも、やはりオペラハウスで見る「チェックメイト」雰囲気が違いました。ちょっと変わった、タイツの衣裳も違和感なく、体の線の違いを感じてしまいました。
主役のブラッククイーンを演じたのは、ゼナイダ・ヤノウスキーで、長身で美人の彼女にはぴったりの役だと思いました。実際とても美しかったです。
二作品めは、私の大好きなフレデリック・アシュトン振り付けの「シンフォニック・ヴァリエーション」です。20分弱の小品でダンサーは6人。今回は、予定されていたダンサーが三人ほど怪我などの理由で交代しました。
Roberta Marquez, Laura Morera, Belinda Hatley,
Federico Bonelli, Steven McRea, Ludovic Ondiviela
以上が配役でした。ちなみに本来のキャスティングは、アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボーがメインでした。
この作品はダンサーの華といか、魅力が非常に要求される作品で、テクニックがあるだけでは、ちょっと物足りなくなってしまいます。今回、特に女性ダンサーが物足りないような気がしました。
その中で、一人オーラを発して観客の目を釘付けにしていたのが、Steven McReaです。私も最近最も注目するダンサーです。まだソリストですが、今の彼には頂点に上り詰めていくのではないかと思わせる、すごい勢いのようなものを感じます。とても華のあるダンサーです。
休憩時間にも語り合う人々の会話の中に彼の名前が何度も聞こえてきました。機会があったら是非今見て欲しいダンサーです。
最後の作品は、マーラーの歌曲「大地の歌」にマクミランが振り付けた一時間強の作品。メインの出演はカルロス・アコスタ、ダーシー・バッセルです。
初めて見る作品でしたが、ちょっと長く感じました。なんとなく難解な振り付けです。
6つの歌で構成されていて、それぞれテーマがあるような感じですが、解説を読んでいないのでよく分かりません。(勉強不足ですみません)すべての歌曲に死のメッセンジャーという役のカルロス・アコスタが絡みます。意味はよく分からないのですが、今回もカルロスは何をやっても品が良く、抜群に素晴らしい動きとテクニックをたっぷりと見せてくれました。
そして、この作品がロイヤルバレエでの最後の舞台になるダーシー・バッセルも、地味な踊りながらちょっとしたポジションやシンプルな動きに、目を引きつけてしまう力を持っていました。二番ポジションでの深いグランプリエや、舞台を何度も横切って続く、長いパドブレなどが、とても美しく、力を感じさせます。
欲を言えば、本当は「シンフォニック・ヴァリエーション」の方に出て欲しかったのですが、こればっかりはどうしようもないです・・・
今回のミックスプログラムでロイヤルバレエのシーズンは終わります。シーズンの終わりと共に、ダーシーは特別なこともなくロイヤルバレエを引退していくようです。
なんともあっけない気がしますが、ロイヤルのプリマでありながら、普通の家族との生活を大切に、さらりと自然に生きている彼女らしく、かっこいいと思いました。
ロイヤルバレエの三大振付家の作品を並べたとても興味深いプログラムです。
ニネット・デ・ヴァロワ振り付けの「チェックメイト」は日本のとあるバレエ団の公演で随分前に何度か見たことのある作品です。でも、やはりオペラハウスで見る「チェックメイト」雰囲気が違いました。ちょっと変わった、タイツの衣裳も違和感なく、体の線の違いを感じてしまいました。
主役のブラッククイーンを演じたのは、ゼナイダ・ヤノウスキーで、長身で美人の彼女にはぴったりの役だと思いました。実際とても美しかったです。
二作品めは、私の大好きなフレデリック・アシュトン振り付けの「シンフォニック・ヴァリエーション」です。20分弱の小品でダンサーは6人。今回は、予定されていたダンサーが三人ほど怪我などの理由で交代しました。
Roberta Marquez, Laura Morera, Belinda Hatley,
Federico Bonelli, Steven McRea, Ludovic Ondiviela
以上が配役でした。ちなみに本来のキャスティングは、アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボーがメインでした。
この作品はダンサーの華といか、魅力が非常に要求される作品で、テクニックがあるだけでは、ちょっと物足りなくなってしまいます。今回、特に女性ダンサーが物足りないような気がしました。
その中で、一人オーラを発して観客の目を釘付けにしていたのが、Steven McReaです。私も最近最も注目するダンサーです。まだソリストですが、今の彼には頂点に上り詰めていくのではないかと思わせる、すごい勢いのようなものを感じます。とても華のあるダンサーです。
休憩時間にも語り合う人々の会話の中に彼の名前が何度も聞こえてきました。機会があったら是非今見て欲しいダンサーです。
最後の作品は、マーラーの歌曲「大地の歌」にマクミランが振り付けた一時間強の作品。メインの出演はカルロス・アコスタ、ダーシー・バッセルです。
初めて見る作品でしたが、ちょっと長く感じました。なんとなく難解な振り付けです。
6つの歌で構成されていて、それぞれテーマがあるような感じですが、解説を読んでいないのでよく分かりません。(勉強不足ですみません)すべての歌曲に死のメッセンジャーという役のカルロス・アコスタが絡みます。意味はよく分からないのですが、今回もカルロスは何をやっても品が良く、抜群に素晴らしい動きとテクニックをたっぷりと見せてくれました。
そして、この作品がロイヤルバレエでの最後の舞台になるダーシー・バッセルも、地味な踊りながらちょっとしたポジションやシンプルな動きに、目を引きつけてしまう力を持っていました。二番ポジションでの深いグランプリエや、舞台を何度も横切って続く、長いパドブレなどが、とても美しく、力を感じさせます。
欲を言えば、本当は「シンフォニック・ヴァリエーション」の方に出て欲しかったのですが、こればっかりはどうしようもないです・・・
今回のミックスプログラムでロイヤルバレエのシーズンは終わります。シーズンの終わりと共に、ダーシーは特別なこともなくロイヤルバレエを引退していくようです。
なんともあっけない気がしますが、ロイヤルのプリマでありながら、普通の家族との生活を大切に、さらりと自然に生きている彼女らしく、かっこいいと思いました。
by ericolex2323
| 2007-06-04 19:05
| バレエ・ダンス