2008年 03月 02日
マリウウ・リエパメモリアルガラ「Flight」 |
ちょっと時間がたってしまいましたが、先週日曜日にマリウス・リエパ・メモリアルガラを見ました。
休憩を挟んで14作品を、創作、古典を織り交ぜてなかなか豪華なメンバーの出演でした。監督はマリウスの息子のアンドレス・リエパでした。彼は随分早く引退したんですね。
出演者は、ボリショイバレエから、ザハロワ、アレクサンドローワ、オシポワ、イルゼ・リエパ、フィーリン、フダーノフ他。ロイヤルバレエからロッホ、コジョカル、ヌニェス、ラム、ボネリ、コボー、マカテリ、ソアレス他。パリオペラ座からルテステュ、マルティネス。
当初の宣伝では、これにロパートキナやゼレンスキーの名もあがっていたのですが、出演者変更があったようです。
豪華な出演者に期待してチケット代を張り込んだのですが、実際はなんだか盛り上がらないまま終わってしまった残念なガラでした。
急遽バレエ用に作り直したような床があまりに踊りにくいのか、ダンサー達が次々とコケていき、それが次のダンサーの緊張と注意深さを生み・・・トリを踊ったオシポワの「ドンキホーテ」さえもいつもの思い切り良さが欠けていました。
華やかさ抜群で登場したアレクサンドローワとフィーリンのペアも、始まってすぐ、アレクサンドローワが両足を同時にスプリット状態で滑らすというアクシデントに見舞われ、その後にっこりとポーズをとって(これ、すごくかわいかったです。)踊り始めたものの、コーダの最後のサポートでのピルエットでまた軸が滑って流れ、フィーリンもカバー出来ないまま、ななめ状態でフィニッシュするという二つの大コケ。
いつも明るく暖かい雰囲気のアレクサンドローワもさすがに機嫌を悪くしていたようでした。
フィーリンは絶好調で、髪の毛の先まで格好良かったですが。
そのほか、ヌニェスとソアレスの海賊では、ソアレスが大きなジャンプで登場したのに、舞台は依然真っ暗状態・・・気の毒なソアレスはそのまま下手袖に入ってしまって、明るくなってから走ってまた出てきました。これはないだろう、いくらなんでも。
そのほかにも照明のミスや、やる気のなさそうな時々しか演奏しないオケ、そしてダンサー達の大小のコケの連鎖が、この豪華なガラの勢いをすっかり消してしまっていました。残念。
呪われたようなこのガラの中で一番印象に残ったのは、始めに大きなスクリーンに映したマリウス・リエパの数々の舞台姿でした。ボリショイ黄金時代に活躍したマリウス・リエパは踊れるだけではなく、演じることにも長けたスターだったのですね。
この時代のダンサー達を見ていつも思うのは目力の強さと、色気のある存在感です。
普通に立っているだけで、こんなに強く軸の太い存在感をだせるダンサーは現在ではもういないのではないでしょうか。
休憩を挟んで14作品を、創作、古典を織り交ぜてなかなか豪華なメンバーの出演でした。監督はマリウスの息子のアンドレス・リエパでした。彼は随分早く引退したんですね。
出演者は、ボリショイバレエから、ザハロワ、アレクサンドローワ、オシポワ、イルゼ・リエパ、フィーリン、フダーノフ他。ロイヤルバレエからロッホ、コジョカル、ヌニェス、ラム、ボネリ、コボー、マカテリ、ソアレス他。パリオペラ座からルテステュ、マルティネス。
当初の宣伝では、これにロパートキナやゼレンスキーの名もあがっていたのですが、出演者変更があったようです。
豪華な出演者に期待してチケット代を張り込んだのですが、実際はなんだか盛り上がらないまま終わってしまった残念なガラでした。
急遽バレエ用に作り直したような床があまりに踊りにくいのか、ダンサー達が次々とコケていき、それが次のダンサーの緊張と注意深さを生み・・・トリを踊ったオシポワの「ドンキホーテ」さえもいつもの思い切り良さが欠けていました。
華やかさ抜群で登場したアレクサンドローワとフィーリンのペアも、始まってすぐ、アレクサンドローワが両足を同時にスプリット状態で滑らすというアクシデントに見舞われ、その後にっこりとポーズをとって(これ、すごくかわいかったです。)踊り始めたものの、コーダの最後のサポートでのピルエットでまた軸が滑って流れ、フィーリンもカバー出来ないまま、ななめ状態でフィニッシュするという二つの大コケ。
いつも明るく暖かい雰囲気のアレクサンドローワもさすがに機嫌を悪くしていたようでした。
フィーリンは絶好調で、髪の毛の先まで格好良かったですが。
そのほか、ヌニェスとソアレスの海賊では、ソアレスが大きなジャンプで登場したのに、舞台は依然真っ暗状態・・・気の毒なソアレスはそのまま下手袖に入ってしまって、明るくなってから走ってまた出てきました。これはないだろう、いくらなんでも。
そのほかにも照明のミスや、やる気のなさそうな時々しか演奏しないオケ、そしてダンサー達の大小のコケの連鎖が、この豪華なガラの勢いをすっかり消してしまっていました。残念。
呪われたようなこのガラの中で一番印象に残ったのは、始めに大きなスクリーンに映したマリウス・リエパの数々の舞台姿でした。ボリショイ黄金時代に活躍したマリウス・リエパは踊れるだけではなく、演じることにも長けたスターだったのですね。
この時代のダンサー達を見ていつも思うのは目力の強さと、色気のある存在感です。
普通に立っているだけで、こんなに強く軸の太い存在感をだせるダンサーは現在ではもういないのではないでしょうか。
by ericolex2323
| 2008-03-02 23:20
| バレエ・ダンス