2009年 03月 30日
世界フィギュアスケート選手権2009 |
今年のフィギュアスケート世界選手権も終わってしまいましたね。
安藤美姫さんが好きな私は、嬉しい結果となりました。怪我もせず、表彰台に戻ってきて本当に良かったです。
浅田真央さんの四位は、順位だけ見ると残念だけど、去年優勝しているんだし、演技内容を見れば、優勝以上に貴重な、他の誰も持っていないものを手にしたような気がします。
真央さんが使用していた「仮面舞踏会」の音楽はロンドンのバレエクラスで大好きなピアニストが時々ひいてくれるのですが、流れるような独特のスピード感のあるワルツで、踊り心を刺激され、挑戦する気をおこさせる曲なのですが、実際踊るのはかなり難しく、私はいつも撃沈していました。
そんな曲で、超高難度の技を組み込んで、休みもない真央さんのプログラムは初めから「勝ち負け」を超えていました。
もちろん競技なので今回は「負け」ですが、そもそも採点競技の順位なんていい加減なんですから。
どんなに採点方法を工夫したって、美しさや芸術性なんて、もともと点数をつけるものじゃないものに順位をつけるのは、不公平が前提です。
それでも現役で競技をやっている間はやっぱり一番になりたいし、それが目標でもあるのですが・・・
優勝したキム・ヨナさんは、今回完璧に優勝だけを狙っていたようなプログラムで、それはそれですごいことです。曲の解釈力や、振り付けの見せ方が巧いです。
真央さんは、解釈や演技はほぼ自然なままなので、そのへんで差がついてしまったのかもしれませんが、そこがまた彼女の無限の可能性を感じられるところです。もって生まれた華とからだのラインの美しさだけで、あれだけの結果を出しているのですから。
18歳でまだ技術を伸ばす挑戦が出来るのは、すごいことで、その技術力がそのまま将来の表現の幅につながるのだと思います。人にはそれぞれのペースがあって、真央さんが音楽を聴いて心から表現したいものが出てくるのがきっともう少しあとのことなのだと思います。
真央さんは、今年のプログラムを通して、頭で考えたイメージを演じるのではなく、自然に感情を動きにする力を手に入れたのではないでしょうか。
それを思うと、来年以降がとっても楽しみになりました。
by ericolex2323
| 2009-03-30 01:25
| 日記