2007年 03月 30日
バーミンガムロイヤルバレエ「シラノ」 |
3月27,28日の二日間、地元オックスフォードのニューシアターにバーミンガムロイヤルバレエが来ていました。私は、アレクサンダーテクニックの師であるエリザベスを誘って水曜のマチネを見に行きました。演目は「シラノ」全三幕。原作は「シラノ・ド・ベルジュラック」です。音楽は多分オリジナルで、演奏はロイヤルバレエシンフォニアでした。
この「シラノ」という作品、雑誌か新聞での批評があまり良くなかったので退屈するかなあ・・と思っていましたが、前評判を良い意味で裏切って、とても良かったです。
ダンサー達はさすが、もう一つのロイヤルバレエだけあってみんな素晴らしい踊りを見せてくれました。特に主役のダンサー二人は、申し分のない美しさでした。
一緒に行ったエリザベスはしきりに感嘆の声をあげています。ダンサー達の腕の動き、特に主役の女性ダンサー、Ambra Valloの自由で柔らかい動きがとても気に入ったようです。わたしも彼女の軽やかでパワフルなジャンプと、空気の存在が目に見えるような腕の動きがとっても美しいと思いました。
エリザベス曰く、「私の所にたくさんのアレクサンダーテクニックの教師達がレッスンに来るけれど、その多くは腕を固めている。このダンサー達の腕は、なんて自由でやわらかいことか・・それに、彼らはいったいどうやって胸を張り出して固めたりせずに、こんな大変な踊りをできるんだろう・・!」
日頃、多くのアレクサンダーテクニックの教師が、バレエダンサーの体の使い方について、あまり良いことを言わないことに、長い間気分を害していた私は、「ほら、そうだろ、そうだろ!40年前のバレエと今のバレエはちがうんだよ!!」と偉そうにエリザベスに講釈をたれました。
「今のバレエダンサーは、コンテンポラリーもやらなければならないし、昔とは比べ物にもならないほど高度なテクニックと柔軟性とスピードが要求されている。だから、首を引き詰めて、反り返って、息を詰めている状態では、現代の要求されるレベルに達することは出来ないのだ。その結果、アレクサンダーテクニックで言う、良い使い方、自由な動きが今のダンサー達には必須となりつつある。」などなど・・・
確かに、まだ「あれれ・・大変そうだなあ」と思うような力任せの、縮んだ動きのダンサーを見ないことはないけれど、それでも動けるということは、ある程度は自由なのです。
今回のBRBの舞台は、ダンサー達みんなが非常に良い動きをしていて、舞台に活気を生み出していました。とても優れたアンサンブルだったと思います。そしてそんな踊りは、オーケストラの奏でる音楽に更に意味をつ付け加えて、より印象深いものにしてくれます。
素晴らしい演奏と、ダンサーた達の力がひとつになった、理想的なパフォーマンスでした。
この「シラノ」という作品、雑誌か新聞での批評があまり良くなかったので退屈するかなあ・・と思っていましたが、前評判を良い意味で裏切って、とても良かったです。
ダンサー達はさすが、もう一つのロイヤルバレエだけあってみんな素晴らしい踊りを見せてくれました。特に主役のダンサー二人は、申し分のない美しさでした。
一緒に行ったエリザベスはしきりに感嘆の声をあげています。ダンサー達の腕の動き、特に主役の女性ダンサー、Ambra Valloの自由で柔らかい動きがとても気に入ったようです。わたしも彼女の軽やかでパワフルなジャンプと、空気の存在が目に見えるような腕の動きがとっても美しいと思いました。
エリザベス曰く、「私の所にたくさんのアレクサンダーテクニックの教師達がレッスンに来るけれど、その多くは腕を固めている。このダンサー達の腕は、なんて自由でやわらかいことか・・それに、彼らはいったいどうやって胸を張り出して固めたりせずに、こんな大変な踊りをできるんだろう・・!」
日頃、多くのアレクサンダーテクニックの教師が、バレエダンサーの体の使い方について、あまり良いことを言わないことに、長い間気分を害していた私は、「ほら、そうだろ、そうだろ!40年前のバレエと今のバレエはちがうんだよ!!」と偉そうにエリザベスに講釈をたれました。
「今のバレエダンサーは、コンテンポラリーもやらなければならないし、昔とは比べ物にもならないほど高度なテクニックと柔軟性とスピードが要求されている。だから、首を引き詰めて、反り返って、息を詰めている状態では、現代の要求されるレベルに達することは出来ないのだ。その結果、アレクサンダーテクニックで言う、良い使い方、自由な動きが今のダンサー達には必須となりつつある。」などなど・・・
確かに、まだ「あれれ・・大変そうだなあ」と思うような力任せの、縮んだ動きのダンサーを見ないことはないけれど、それでも動けるということは、ある程度は自由なのです。
今回のBRBの舞台は、ダンサー達みんなが非常に良い動きをしていて、舞台に活気を生み出していました。とても優れたアンサンブルだったと思います。そしてそんな踊りは、オーケストラの奏でる音楽に更に意味をつ付け加えて、より印象深いものにしてくれます。
素晴らしい演奏と、ダンサーた達の力がひとつになった、理想的なパフォーマンスでした。
by ericolex2323
| 2007-03-30 18:34
| エリザベス