2008年 01月 06日
ロイヤルバレエ「レ・パティヌール」 |
ロイヤルバレエのクリスマス・プログラムの一つ(もう一つはもちろん「くるみ割り人形」です)「レ・パティヌール」「ベアトリクス・ポッター物語」を見てきました。
両作品とも大好きなアシュトン振付。最近アシュトン振付の大きな作品はロイヤルバレエであまり上演してくれない様な印象が私にはあるので、この二作品を一度に見られるのはとっても嬉しい!
「レ・パティヌール」は日本の某バレエ団でも上演されていて、何度か見ているので、音楽とだいたいの振付の雰囲気は覚えています。ロイヤルバレエで見るのはこれが二度目。大好きな作品です。
スケートをする人々の様子を楽しく踊りにした、アシュトンらしさが溢れた舞台に、観客中から始終笑いがもれていました。見ながら思わずにっこりとして、暖かく、楽しい気持ちにさせてしまうアシュトン作品は、もっとロイヤルバレエで見ていたいのですが、アシュトンスタイルを純粋に踊れるダンサーが今のロイヤルにはもうほとんどいないというのが現状のようです。
今回の「レ・パティヌール」でも、特徴的なブルーガールのスケート歩きの振りが12年前くらいに見たのとは随分印象がちがっていて、普通のつま先歩きのようになっていました。
以前見たのは、たしか吉田都さんのブルーガールで本当に一生懸命氷の上を歩いているようで、舞台を横切るだけのその動きが、この作品を忘れられないものにしていました。
女性ダンサーたちの動きに不満が残りそうだったのですが、それを吹き飛ばしたのがブルーボーイを踊ったスティーブン・マックリーです。やっぱり彼はロイヤルバレエの華ですね。早くプリンシパルになって欲しいです。
抜群のテクニックで、この役柄の持つ茶目っ気と遊び心を見事に再現してくれました。前回「シンフォニック・バリエーション」でもそうだったのですが、彼が舞台で踊り始めると、もう他の人には目が行かなくなってしまうような勢いと華があります。
このところ華の足りないロイヤルバレエにとって彼は金の卵みたいな存在です。観客もそれを知っていて、スティーブ目当てにくる人もたくさんいます。私も彼が出演する日を選んで今回のチケットを取りました。
スティーブの大活躍で大いに盛り上がった「レ・パティヌール」の後は、久しぶりの「ベアトリクス・ポッター物語」です。これは映画になっていますよね。舞台でもあのとおりの着ぐるみを着てダンサー達は踊ります。
この着ぐるみ達の全身から醸し出される豊かな表情は実際に見ないことにはどうにも表現できません。本当に絵本が抜け出て来て動き出したようです。60分の作品なのですが、あっという間に終わってしまいます。
動物たちのマスクや衣裳(着ぐるみ)はとてもリアルで、かなりの動きが可能なようです。この作品に限らず英国の舞台では本当に動物のマスクが秀逸です。作り方を習ってみたいと思わずにはいられません。このマスクと衣裳を最大限に生かしたのがアシュトンの振付です。動物たちの動きを本当に良くとらえていて、そのうえ人間的な性格付けまでを加えています。
映画も楽しいのですが、やはり私は舞台の「ベアトリクス・ポッター物語」が好きです。これは英国バレエの傑作ではないかと見るたびに思ってしまうのです。日本でも公演してくれればいいのに・・・
両作品とも大好きなアシュトン振付。最近アシュトン振付の大きな作品はロイヤルバレエであまり上演してくれない様な印象が私にはあるので、この二作品を一度に見られるのはとっても嬉しい!
「レ・パティヌール」は日本の某バレエ団でも上演されていて、何度か見ているので、音楽とだいたいの振付の雰囲気は覚えています。ロイヤルバレエで見るのはこれが二度目。大好きな作品です。
スケートをする人々の様子を楽しく踊りにした、アシュトンらしさが溢れた舞台に、観客中から始終笑いがもれていました。見ながら思わずにっこりとして、暖かく、楽しい気持ちにさせてしまうアシュトン作品は、もっとロイヤルバレエで見ていたいのですが、アシュトンスタイルを純粋に踊れるダンサーが今のロイヤルにはもうほとんどいないというのが現状のようです。
今回の「レ・パティヌール」でも、特徴的なブルーガールのスケート歩きの振りが12年前くらいに見たのとは随分印象がちがっていて、普通のつま先歩きのようになっていました。
以前見たのは、たしか吉田都さんのブルーガールで本当に一生懸命氷の上を歩いているようで、舞台を横切るだけのその動きが、この作品を忘れられないものにしていました。
女性ダンサーたちの動きに不満が残りそうだったのですが、それを吹き飛ばしたのがブルーボーイを踊ったスティーブン・マックリーです。やっぱり彼はロイヤルバレエの華ですね。早くプリンシパルになって欲しいです。
抜群のテクニックで、この役柄の持つ茶目っ気と遊び心を見事に再現してくれました。前回「シンフォニック・バリエーション」でもそうだったのですが、彼が舞台で踊り始めると、もう他の人には目が行かなくなってしまうような勢いと華があります。
このところ華の足りないロイヤルバレエにとって彼は金の卵みたいな存在です。観客もそれを知っていて、スティーブ目当てにくる人もたくさんいます。私も彼が出演する日を選んで今回のチケットを取りました。
スティーブの大活躍で大いに盛り上がった「レ・パティヌール」の後は、久しぶりの「ベアトリクス・ポッター物語」です。これは映画になっていますよね。舞台でもあのとおりの着ぐるみを着てダンサー達は踊ります。
この着ぐるみ達の全身から醸し出される豊かな表情は実際に見ないことにはどうにも表現できません。本当に絵本が抜け出て来て動き出したようです。60分の作品なのですが、あっという間に終わってしまいます。
動物たちのマスクや衣裳(着ぐるみ)はとてもリアルで、かなりの動きが可能なようです。この作品に限らず英国の舞台では本当に動物のマスクが秀逸です。作り方を習ってみたいと思わずにはいられません。このマスクと衣裳を最大限に生かしたのがアシュトンの振付です。動物たちの動きを本当に良くとらえていて、そのうえ人間的な性格付けまでを加えています。
映画も楽しいのですが、やはり私は舞台の「ベアトリクス・ポッター物語」が好きです。これは英国バレエの傑作ではないかと見るたびに思ってしまうのです。日本でも公演してくれればいいのに・・・
by ericolex2323
| 2008-01-06 21:53
| バレエ・ダンス